イベントのオープニング映像、依頼前に決めたい5つのこと

イベントのオープニング映像を依頼する前に決めることを解説する記事のメインビジュアル

周年行事や表彰式、新商品の発表会。イベントの冒頭に流すオープニング映像を、制作会社に頼もうと考えている主催者・ご担当者に向けた記事です。

オープニング映像は、きれいな映像を作るだけでは場が動きません。会場の照明や音、そのあとの登壇まで含めて設計して、はじめて「始まった」という空気が生まれます。テレビ番組・舞台・イベントの制作に携わってきた立場から、依頼前に決めておきたいことを順に整理します。

作成者 岩倉 金太郎(株式会社DORADO PROMOTION 代表取締役) プロフィール

作成日 2026年10月17日 最終更新日 2026年10月17日 本記事は2026年10月時点の情報です 読了時間 約6分

イベントのオープニング映像は、何のために流すのですか?

オープニング映像の役割は、会場の空気を本番に切り替え、参加者の意識をステージに集めることです。イベントのテーマを最初の数十秒で伝え、そのあとに登場する人や内容への期待をつくる「入口」の役割を持ちます。

イベントのオープニング映像が客入れから登壇までの流れの中で担う位置を4段階で示す図 図1 本番の冒頭でオープニング映像が担う位置 STEP 1 客入れ 参加者が着席 場内は明るい STEP 2 暗転 照明を落とし 音を切り替える STEP 3 オープニング映像 テーマを伝え 期待をつくる STEP 4 登壇・開会 映像の終わりと 照明をつなぐ 映像の前後にある暗転と登壇まで含めて設計すると、切り替わりが自然になります。 流れは一般的な例です。イベントの内容に合わせて組み立てます。 出典:ドラプロまとめ(2026年10月)

1. 開始の合図になり、ざわつきが静まる

場内の照明が落ち、スクリーンに映像が流れると、参加者は自然に前を向きます。司会の第一声だけで場を静めるより、映像と暗転を組み合わせたほうが「ここから本番」という合図がはっきり伝わります。

2. テーマを数十秒で共有できる

周年行事なら会社の歩み、表彰式なら一年の取り組み、発表会なら新しい商品の世界観。イベントで伝えたいことを最初に映像で共有しておくと、そのあとの挨拶や発表が参加者に届きやすくなります。

3. 映像だけで考えると、会場で浮いてしまう損がある

同じ映像でも、スクリーンの大きさや照明、音の鳴り方によって受け取られ方は変わります。ドラプロは映像単体ではなく、照明・音響・美術と連携して空間全体の演出を設計しています。

オープニング映像を頼む前に、何を決めておけばよいですか?

決めておきたいのは、目的と見る人、映像に使える時間、流す場所と機材、音楽や素材の扱い、映像のあとの進行の5つです。すべてが決まっていなくても相談はできますが、この5つが見えていると打ち合わせが早く進みます。

決めること 具体的には 決まっていないと起きること
目的と見る人社員向けか、取引先・来場者向けか伝える内容が広がり、尺が延びやすい
映像に使える時間進行表の中で何分を映像に使えるか編集の途中で尺を詰め直すことになる
流す場所と機材スクリーンの大きさ、プロジェクターかモニターか画面の縦横比や文字の大きさが合わない
音楽や素材の扱い使いたい曲、写真や過去映像の有無権利の確認が本番直前に回る
映像のあとの進行誰が、どのきっかけで登場するか映像が終わったあとに間が空く

とくに見落とされやすいのが、映像のあとの進行です。映像の最後と、照明が戻るタイミング、司会や登壇者の第一声がつながっているかで、冒頭の印象が変わります。

準備がどこまで整っているか、確かめられますか?

次の6項目のうち、当てはまる数で準備の進み具合を確かめられます。当てはまる数が少なくても問題はありません。足りない項目が、制作会社と最初に話し合うテーマになります。

オープニング映像の準備度チェック

当てはまるものにチェックを入れてください(6項目)。

当てはまる数を数えて、下の早見表をご覧ください。

当てはまった数でみる読み取り方
当てはまる数読み取り方
0〜2個目的と見る人を整理するところから始める段階です。企画の方向出しから制作会社に相談すると、決めるべきことの順番が見えてきます。
3〜4個大枠は見えています。足りない項目、とくに機材と音楽の扱いを早めに確かめると、制作の後半で慌てずに済みます。
5〜6個依頼の準備は整っています。映像の構成案と、本番当日の照明・音響との合わせ方を具体的に詰める段階です。

音楽や写真・映像素材の権利は、どこに注意すればよいですか?

市販の楽曲や手持ちの音源を使う場合は、上映の手続きに加えて、映像に音楽を入れる制作の手続きや、音源の権利者への許諾が必要になることがあります。使いたい曲が決まった時点で確認を始めるのが安全です。

イベントのオープニング映像で確認しておきたい音楽と写真・映像素材の権利を対比で示す図 図2 オープニング映像で確認しておきたい権利 音楽で確かめること 写真・映像素材で確かめること JASRAC管理楽曲を上映で使うか 映像に音楽を入れる手続きが要るか 市販CD・配信音源の音源の許諾 フリー音源の利用規約 誰が撮った写真・映像か 写っている人の了解があるか ロゴや他社の映像が写り込んでいないか イベント後に配信や再利用をするか 音楽と素材の両方を、使う場面(会場・配信・再利用)ごとに確認します。 必要な手続きは楽曲や使い方によって異なります。最新の案内をご確認ください。 出典:JASRAC「映像ソフト等の上映」「劇場用映画の製作・上映」(2026年10月17日確認)

1. 許諾書が届くまで3週間程度かかる

JASRACは、管理楽曲を動画コンテンツの上映に使う場合の手続きについて、申込内容に基づいて許諾書と請求書を送るまで3週間程度としています。利用前に余裕をもって手続きするよう案内されているため、本番直前の選曲は避けたいところです。

2. 「フリー音源」でも手続きが要る場合がある

JASRACは、市販のCDやダウンロードした音源は著作権とは別に音源製作者やアーティストの権利の許諾が必要だと説明しています。「著作権フリー」とされるBGMサイトの音源でも、規約によって手続きが必要になることがあります。

3. 配信や再利用は、最初に伝えておくと安心

イベントの様子を配信したり、オープニング映像をあとでWebやSNSに載せたりする場合は、会場で流すだけのときとは別の確認が必要です。ドラプロでは、契約前に利用目的や公開予定先を伺い、それに基づいて権利の扱いを決めています。

制作はどんな流れで進み、いつまでに相談すればよいですか?

制作は、企画立案・準備と進行設計・撮影・編集と最終調整の4段階で進みます。ドラプロの映像制作では、一般的に1〜2か月を制作期間の目安にしています。本番の日程が決まったら、早めにご相談ください。

イベントのオープニング映像を相談してから完成するまでの制作の流れを4段階で示す図 図3 オープニング映像の制作の流れ STEP 1 企画立案 目的を伺い 演出プランを提案 STEP 2 準備・進行設計 出演者・スタッフ の手配と日程調整 STEP 3 撮影 機材と照明で 空気感を撮る STEP 4 編集・最終調整 音声・テロップ 色の調整 撮影を伴わず、手持ちの素材を編集するだけの依頼も受け付けています。 期間は内容とスケジュールによって変わります。急ぎの案件もご相談ください。 出典:ドラプロ 映像制作・演出の流れ

01本番の日程と会場:会場が決まっていれば、スクリーンや機材の情報もあわせてお知らせください。

02イベントの目的と見る人:社内向けか社外向けか、参加人数の見込みを伝えます。

03使いたい素材や音楽:写真・過去の映像・候補の曲があれば、権利の確認から一緒に進めます。

ドラプロは、映像制作とイベント制作をセットでお受けし、企画から撮影・編集、本番当日の進行まで一貫して対応します。映像の作り方や制作の流れは映像制作・演出のページでご覧いただけます。

イベントのオープニング映像について、よくある質問はありますか?

映像の長さ、料金、企画が決まっていない段階での相談、手持ち素材の活用、本番当日の対応の5つの疑問に、順にお答えします。

オープニング映像の長さは、どれくらいにすればよいですか?
決まった長さはありません。進行表の中で映像に使える時間と、映像のあとに続く登壇や乾杯までのつなぎ方から決めます。伝えたいことを詰め込みすぎると長くなりやすいため、目的を1つに絞ると尺も決めやすくなります。

オープニング映像の料金は、どのくらいかかりますか?
映像の内容・尺・撮影の規模によって変わるため、一律の金額はありません。ドラプロでは、ご要望を伺ったうえでお見積りを作成します。予算が決まっていない段階でもご相談いただけます。

企画が固まっていなくても、相談できますか?
できます。企画書がなくても、イベントの目的と見る人を伺いながら、映像の構成をご提案します。映像の目的を一緒に整理するところから進められます。

手元にある写真や映像を使って作ってもらえますか?
撮影のみ・編集のみといった部分的な依頼もお受けしています。ただし、手元の素材に使われている音楽や人物の写り込みは、使ってよい範囲を事前に確認しておく必要があります。

本番当日の映像の出し方まで、任せられますか?
ドラプロでは映像制作とイベント制作をセットでお受けでき、企画から本番当日の進行まで一貫して対応します。本番は現場ディレクターが全体を統括し、映像・照明・音響のきっかけを合わせます。

オープニング映像の相談を、企画の手前から始めませんか

「何を流せばよいか決まっていない」段階からご相談いただけます。イベントの日程と会場、目的がわかれば、お話が早く進みます。東京都全域と近郊を中心に対応しています。

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出典・参照
JASRAC「映像ソフト等の上映」(上映の手続き・許諾書まで3週間程度)
JASRAC「コンサート・イベント等での演奏」(イベントでの上映・配信の注意点)
JASRAC「劇場用映画の製作・上映」(市販音源の著作隣接権・フリー音源の規約)
いずれも2026年10月17日に確認した内容です。制作の流れ・期間の目安・権利の扱いはドラプロの公式サイトの記載に基づきます。

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